北海道・春の森散歩~エゾアカガエルとエゾサンショウウオに出逢う~

フィールド日記

前回まで沖縄の記事を書いていましたが、今日からはマイフィールド北海道(道央)でのフィールド日記をお送りします。

北海道にも、遅い春がやってきましたよ!

春といえばサンショウウオですよね。

…あれ?違います?(^_^;)

はい、今回はエゾサンショウウオの産卵を観察するため森へでかけました。

他にも春ならではの色々な生き物が観察できたので、紹介していこうと思います!

雪どけとともに顔を出した植物

今回は江別市の森へ出かけましたが、3月31日時点、山の中はまだ雪がたくさん残っています。

ですが最高気温は10℃を超え、だんだんと雪どけが進んでいます。

雪がとけたあとに、ちらほらと芽生える植物たちが。

ふきのとう(アキタブキ)

アキタブキ

アキタブキの花が顔を出していました!

ふきのとう、可愛いですね。

シラカバとふきのとう

シラカバの樹の根元にもバンザイをするようにふきのとうが。

なんだか北海道らしい風景です。

ちなみに、先日家の近くに生えていたふきのとうを食べてみた様子を記事にしています。

食べるほうに興味のある方はぜひ覗いてみてください(*^^*)

フクジュソウ

フクジュソウ

落ち葉の間から力強く咲く、フクジュソウに出会いました。

まぶしいくらいの黄色…、見ているだけで明るい気持ちになります。

フクジュソウは園芸用として植えられることもありますが、山の中で見かけるとやっぱり嬉しいですね。

春の両生類まつり

エゾサンショウウオ

今回のメイン、エゾサンショウウオを探して森の中を歩きます。

雪どけの水たまりはたくさんあるので覗き込みますが、サンショウウオはなかなか見つかりません。

30分ほど歩くと、水深が少し深くなっている沼がありました。

見えている部分では30cmほどの深さでしょうか。沼の奥のほうを見ると・・・

エゾサンショウウオ

いました!エゾサンショウウオです。

木の破片にたくさん集まって産卵をしています。

白いモヤモヤしたものが卵塊。この木に3つ産み付けられています。

よく見ると、卵が螺旋状につながっているのがわかりますね。

別の角度から。

この卵塊に20~80個の卵が入っているそうです。

昼間に産卵の様子が見られるのはピークの数日間だけとのこと。

ちょうど良いタイミングに観察することができました!

エゾアカガエル

別の池では、キャワキャワとにぎやかな声がしていました。

一瞬、鳥の声かと思うような大きな声です。

池の中を見てみると、

エゾアカガエル

エゾアカガエルが産卵中でした!

鳴き声を上げながら、団子のようにかたまって大暴れしています。

すぐ側にはつぶつぶの卵が。

奥の薄茶色の個体を見ると、両ほほの鳴き袋がふくらんでいるのがわかります。

こんな小さな鳴き袋でとても大きな声が出るのにはびっくりしてしまいます。

越冬明けの蝶に出会う

クジャクチョウ

そして、最後に今回出会えた昆虫を紹介。

クジャクチョウ

クジャクチョウです。

クジャクチョウは本州では標高の高いところにいるチョウですが、北海道では平地でも見ることができます。

成虫で越冬したクジャクチョウが、春の暖かい日差しにつられて飛び出してきたようです(^o^)

やっと昆虫の季節がやってきたようで、今年はどんな昆虫に出会えるのかわくわくしてきました。

今後も北海道の自然や生き物のことを発信していきたいと思います(*^^*)

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