
こんにちは。こんくりです。
このブログでは昆虫をはじめ生き物のことや自然の情報を発信しています。
先月、ヒトリガの幼虫を飼い始めました。
このモッシャモシャの毛虫さんです。

毒がないので、手に載せても大丈夫。
※体質によっては毛の刺激でかゆくなることもあります。
少し時間がかかっていましたが、やっと蛹へと成長してきたのでその様子を紹介したいと思います。
前回の記事「出会い編」はこちら。
脱皮~終齢へ
飼育開始から10日目/5月18日
それまでタンポポの葉をムシャムシャと食べていたヒトリガさん。
この日は餌を食べなくなり、カップの天井付近でじっとしています。
これは脱皮前の状態。

フタをそっと開けてみます。

顔の部分をよく見ると、頭部が少し前にずれているのがわかるでしょうか。
これは、「眠(みん)」と呼ばれる状態です。
脱皮の1日前あたりにはこういった感じで動かなくなり、脱皮する古い頭のカラ(外骨格)がずれたような形になります。

裏から見ると足元に糸が足場のように張られています。脱皮の時に落下するのを防ぐためですね。
賢い。
飼育開始から11日目/5月19日

翌日見ると、ちょうど脱皮が完了していました!
毛がさらに伸びてファッサファサに!\(^o^)/

お腹のオレンジ色の部分がより目立つようになり、毒々しさが増したような気もします。
なかなか育たない・・・
飼育開始から14日目/5月22日

この時点で、大きさは6cmほど。クマケムシという別名の通り、黒くて大きい毛虫になりました。
ここで、近所のタンポポの葉が刈り取られてしまったため同じキク科であるヨモギの葉を与えてみることに。
ヨモギにヒトリガの幼虫がついているところも見たことがあるので、まあ食べるでしょう、と思っていました。
飼育開始から18日目/5月26日

ヨモギの葉、問題なく食べてくれているように見えます。

こちらがヨモギを食べたヒトリガの糞。草餅の匂いがします。

糞もいい匂いするし、ヨモギもありだな!!
と思っていました…。糞の匂いで決めるな。
飼育開始から22日目/5月30日
終齢へ脱皮してから11日経過しましたが、蛹化する気配がありません。
葉はムシャムシャとよく食べているのですが…。
もしかして、蛹になるための栄養(?)が足りていないのか?
調子に乗ってヨモギばかり与えてしまったからかな・・
ちょっと心配になってきたので、家から少し歩きタンポポの葉を再び採ってきました。

ヨモギとタンポポ、両方入れてみたところ、タンポポは茎を残してすべて食べましたがヨモギは食べ残していました!
やっぱりタンポポのほうが良かったのね。ずっとヨモギばかりあげててごめん…( ;∀;)
野外ではヨモギについているヒトリガを見かけるので大丈夫かと思っていましたが、やっぱり中齢から食べ続けていたタンポポから途中で切り替えたのは良くなかったのかも。
ついに蛹へ
飼育開始から30日目/6月7日
終齢になってから18日目のこと。

底に敷いていたティッシュの下で、繭を作っています!
長い毛は抜け、自分で吐いた糸に絡ませて繭の一部に活用(^^)便利な毛だ。
毛で見えないけど、中にいる幼虫はおそらく前蛹の状態。
繭を作るまでかなり日数がかかったのでもうダメかと思いましたが・・、なんとか次のステージに進むことができたようです。
飼育開始から34日目/6月11日
そして、これが最新の写真。

繭の中で、無事に蛹になっているのが見えます!
前蛹から蛹への脱皮は成功したようですね。
ここから、羽化まではまた少し時間がかかると思います。
果たして、無事に綺麗な蛾になることができるのか。
羽化したらまたお伝えしていきたいと思います。
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