ヒトリガ幼虫の飼育を開始!

飼育日記

先日、職場の駐車場でヒトリガの幼虫を拾いました。

毛虫を触っていると結構引かれるのですが、モッシャモシャな毛虫でも毒がない種類はたくさんいます。

ヒトリガも毒のない毛虫なので、手に載せても大丈夫。
※体質や肌の質によってはチクチク感じたりちょっと痒くなることもあるかも…。肌の弱い方にはおすすめしません。

北海道、ヒトリガ多い気がします。

昨年も飼育したのですが、個人的にすごくカワイイ虫なんですよ。なので今年も飼育することに!

今回はひとまず出会いから少し成長するまでのお話。
今後、飼育日記を随時アップしていきたいと思います(*^^*)

出会い

5月8日

その出会いは職場の駐車場でした。

車通勤なので、仕事が終わって自分の車に向かいます。
いつもならすぐに乗ってしまうのですが、この日は生き物を探して少しだけ駐車場をふらふらと歩いてみることに。

すると、草地と草地の間の通路に歩いていたのです・・・この子が。

3cmほどの毛虫が、トコトコトコトコ…と走っています。速い。この走り方がまるで小動物のようで愛らしい。
モルモットとか好きな人は好きになると思う。(個人的な感覚ですが)

そっと拾い上げ、持っていたミニカップへ。

今年初のいもむし(毛虫)との出会いでした。

ふわふわの細い毛に、つぶらな黒い複眼。ほらカワイイ!!

食草について

ヒトリガの幼虫は、幅広い種類の植物を食べる『広食性』

クワ科、オオバコ科、キク科などなど、さまざまな葉を食べます。

自宅で飼育するには身近で手に入りやすい植物で、かつその個体が食べてくれるものを見極める必要があります。

このヒトリガを見つけた駐車場にあり、近所でも採ることができるキク科のタンポポの葉を試しにあげてみることに。昨年ヒトリガを飼育した際もタンポポの葉をよく食べていたので、まあ大丈夫でしょう!

結果、問題なく食べてくれました。このままタンポポで飼育していくことに。

脱皮

飼育開始から2日目/5月10日

タンポポの葉を食べてくれたヒトリガ、カップのフタ裏でじっと動かなくなりました。

餌も食べない。これは…

脱皮前ではないだろうか。チョウやガの幼虫は、脱皮前になると動きが止まり古い顔の殻が少し下にずれたような状態になります。
顔の部分は毛で隠れていてよく見えませんでしたが、きっとこれは脱皮前の「眠(みん)」と呼ばれる状態でしょう。

1日くらいはこの状態が続くはずなので、特にいじらずそっとしておくことに。

飼育開始から4日目/5月12日

朝、様子を見ると無事に脱皮が完了していました!

脱皮したては毛が少し濡れている様子。後ろのほうがぺったりしています。

抜け殻は食べるのかなと観察していましたが、食べずに放置して食草の方へ向かっていきました。

たぶんこの段階で、3齢から4齢になったところではないかと思います。いや、もしかしたら5齢?どっちでしょう。

飼育開始から6日目/5月14日

食欲旺盛。1日で小さめの葉を2~3枚平らげます。

食べる量が少ない時は、食草が日持ちするように切り口に濡らしたティッシュなどを巻いたりしますが、毎日交換できそうな様子なので摘んできたタンポポの葉をそのまま入れています。

こうして見るとなかなか毒々しい。その見た目とタンポポの葉を食べるかわいさのギャップがまた良いんですよね…(*´ω`*)

次回へ続く!

参考図書

イモムシ好き必携の2冊!

  • イモムシハンドブック(文一総合出版)
    1~3巻まであり、ヒトリガは1巻に掲載されています。

  • 小学館の図鑑NEO・イモムシとケムシ(小学館)
    約1100種掲載されているので、種類を調べたい時に重宝します!

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