これまで、ベニシジミの採卵から幼虫の飼育について記事を書いてきました。
今回は最終回です。
前回、終齢になったベニシジミが無事に羽化できたのかどうか、日付を追いながらご紹介していきます!
以前の成長の様子は以下の記事からどうぞ(*^^*)



それではいきます!
5齢(終齢)から前蛹へ
前回は、孵化後13日目までの様子をご紹介しました。
↓こちらが3月23日時点の様子

大きさは約10mmほど。ここからラストスパートがかかっていきます!
孵化後14日目/3月24日

終齢になった幼虫は、餌を食べるスピードと食べる量がぐんと上がります。
ベニシジミの食草であるギシギシが北海道ではまだ芽生えておらず、食草が足りるのかどうか!?というギリギリの状態でした…
でもまあ、あと数日は持ちそうだったのでこのまま見守ることにしました。
孵化後19日目/3月29日

写真だとなかなかわかりづらいのですが、かなりむちむちに大きくなってきています!
伸びた状態だと18mmはあるかと思います。イモムシハンドブックだと「15mmほど」と書いてあるのですが…うちの個体がデカいのでしょうか(^_^;)
孵化後20日目/3月30日
そして、ついに幼虫の動きが止まり前蛹の状態に!
色に少し透明感が出ているような気がします。

食草間に合ってよかったーーー!
まだ5齢になったばかりの後発組もいますが、近所でギシギシが生えてきたのでもう安心です。
前蛹から蛹へ
孵化後31日目/3月31日

前蛹が脱皮をしてついに蛹になりました!
何かに似てると思って色々考えていましたが、グミのポイフルに似ていません?笑
透明感があってちょっと美味しそうです。食べないけど。
孵化後33日目/4月2日
グミっぽい蛹から色が変化し、くすんだ焦げ茶色に。
土に似せた保護色なのかもしれません。

ここから羽化までは待つだけです。
ついに羽化
孵化後38日目/4月7日
ついに、ついにベニシジミが羽化しましたーーー!!
もう少し待つかと思いましたが、意外に早い。

翅が黒っぽいですね!
ベニシジミは、春先に羽化した個体は前翅のオレンジ色が強い『春型』になりますが、
その次の世代は前翅が黒っぽい『夏型』になります。
比べてみましょう。
春型 夏型
左が今回育てたベニシジミの親です。前翅の色が明るいのがわかるでしょうか。
ちなみに、北海道ではこれから春型のベニシジミが出てくる時期です。寒い地域では1世代遅れるのですね(今回育てた個体の親は3月に埼玉県で採集しました)。

指にのせて撮影。羽化直後なのでまだあまり飛べません。

顔をアップに。
ベニシジミは顔と体が白いので、黒い複眼がよりはっきり見えて可愛らしいです(^o^)
まとめ
今回はベニシジミを飼育し、蛹化から羽化までの様子をご紹介しました!
無事に羽化させることができて本当に良かったです。
草食昆虫を飼育する時は、確実に食草が手に入る時期と場所を考えて飼い始めないといけないな~、と実感しました(^_^;)
なんとか間に合ってよかった!
今回のデータはまた改めて記事にまとめようかと思っています。
ベニシジミを飼育してみたい方の参考になれば幸いです。
また昆虫の飼育についての記事を書いていきたいと思いますので、のぞきに来ていただけると嬉しいです♪
それではまた!
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