先日、アカシジミの幼虫を採集してきました。
蛹化直前の終齢幼虫からの観察になったので、飼育日記と言えるかどうか微妙なのですが経過を紹介します!
経過観察
幼虫を発見!
アカシジミの幼虫は黄緑色のワラジ型。ふと見上げたコナラの葉についていたところを発見。
採集時点では何の幼虫かわからず、「あとで調べよ~」と2日ほど放置していたのですが…、
あっという間に蛹になってしまいました!
早いよ・・・もっと幼虫の観察を楽しみたかったのに・・・
採集したのが6月3日の夜、蛹化が6月5日の朝。
幼虫の写真は撮れず。まぁ2日間のチャンスを放置してしまった自分も悪いのだけど、、残念。
蛹の観察

こちらが蛹の写真!
透明感のある黄緑色でとても綺麗(^^)
ちょっとグミのような、飴のような。
大きさは1cmないくらいで、以前に飼育したベニシジミよりも一回り小さい印象です。

そして、6月12日。蛹化から8日目。
もう色が変わってきています!黄緑色だった体が、クリーム色に。
翅の部分は濃いピンク色になっています。
黄緑でもクリーム色でも、どっちにしても綺麗。というかお菓子みたいで美味しそう(笑)
羽化
そして翌日、6月13日。

出た~~~!アカシジミ!
明るいオレンジ色が鮮やかです。
北海道にはキタアカシジミ(カシワアカシジミ)というそっくりさんもいますが、こちらはアカシジミ。
翅裏側の白い線がよりくっきりしているのと、前翅の外側がほんのりオレンジ色になっているのがアカシジミらしいです。
カシワアカシジミだったらちょっとレアだったんですけどね。。
でも、食草もカシワではなくコナラだったので、普通のアカシジミで間違いないですね。

やっぱりシジミチョウは脚が可愛いと思う!あんまり長くなくて、ちょこんて感じが…!
しましま靴下履いているような足先も良いですね(*^^*)
まとめと、ちょっと考察
時期が早過ぎる?
さて、アカシジミは本州ではちょうどこの時期、6月頃に成虫が発生しているかと思います。
こちら北海道では、7月中旬から8月中旬が成虫発生時期とのこと。
『北海道の蝶』(北海道大学出版会)によると、最も早い記録が小樽での6月17日(2016)。
図鑑掲載の写真は7月上旬から下旬にかけて撮影されているものが多いです。
今回採集して羽化したこの個体は、夕張郡産で羽化日は6月13日。
は…早い…。
数日室内に置いていたことを考慮すると、正確な野外での記録とは異なるかもしれません。
それでも蛹化直前まで野外で成長していたことを踏まえると、どうしても早い。
5月中旬以降ずっと暑かったからかな…。
昨年も5月下旬から6月上旬にかけて暑い日が続いていた記憶があります。
気候の変化と虫たちの関係が気になるところ。
主観だけど、今年は夏が早まってるし虫の季節も2週間くらい早まってる、気がする。
引き続き身近な昆虫をウォッチしていきたいと思います。
参考&おすすめ図書
『北海道の蝶』(北海道大学出版会)
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